歴史を知ろう

熊本市水の科学館

平成2年に開館した熊本市水の科学館は、水で遊びながら楽しく学べる施設として知られています。

そもそも熊本市は、水源に地下水を使用している、日本の中でも大変珍しい地域です。
現在の人口が約50万人程度だといわれていますので、この人口規模で地下水のみを使用しているのは、国内では熊本市以外にありません。
そんな珍しい都市の水事情が、一目で分かるようになっていますので、子供だけではなく、大人も楽しめるよう工夫が施されています。

それでは早速、見どころについてご紹介していくことにしましょう。

まず、子供たちに大人気なのは、中池まわりです。
レバーを上下させて水を噴射させる、手押しポンプ式放水銃や、ハンドルを回しながら水を巻きあげる渦巻きポンプなど、遊具が複数設置されているため、遊びながら水の様々な特徴について学ぶことができるようになっています。
また、水遊びも可能となっていますので、夏の暑い日には多くの子供たちで賑わうようです。
ただし、プールではないため泳ぐことはできず、更衣室やシャワーなども施設内に用意されていないため、遊んだ後の片づけが少々大変だと言えるでしょう。

それから、地下の国と呼ばれるコーナーでは、熊本市の地下水がおいしい水になるまでの様子が分かる、大型の模型が展示されています。
ボールを雨に見立てて、水の流れを目で追うことが出来るようになっていますので、どのような流れで蛇口から水が出てくるのかが一目瞭然です。

この他にも、クイズ形式で水の運用について学ぶことができるコーナーがある他、水を使った実験に挑戦できるスペースも設けられていますので、子供たちが水に関心を持ちやすい構成になっているといえます。

日本全国には、水に関する様々な資料館や施設が点在していますが、水と遊びながら学ぶことをコンセプトとしている資料館や施設は、滅多にあるものではありません。
子供達のみで遊びに行くこともできますが、親子連れで訪れる人も多いようですので、休日に家族で足を運んでみてはいかがでしょうか。

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