歴史を知ろう

東京都多摩地区の水再生センター

東京都多摩地区の水再生センターは、都内にある他の水再生センターとは違い、流域下水道と単独公共下水道などから成り立っている特殊なセンターです。
現在のところ、東京都が管理している水再生センターは、多摩地域だけで7ヶ所あります。
それでは、いくつかのセンターについて取り上げ、特徴についてご紹介していくことにしましょう。

1つ目は、森ヶ崎水再生センターです。
最大の特徴としては、日本国内で初めて民間の力を取り入れた水再生センターだということです。
これは、下水道事業の中では、初の試みだといわれています。
民間の力を取り入れるとは、民間企業の資金、技術力、経営力を公共事業に取り入れることを指しており、別名PFIと呼ばれています。

2つ目は、南多摩水再生センターです。
光ファイバー通信網を使用して、施設の運転管理を行っているセンターで、水処理施設自体の運転は、北多摩一号水再生センターから遠隔で行っているといわれています。

3つ目は、八王子水再生センターです。
基本的に、東京都内にあるすべての水再生センターは、環境整備に対して非常に気を使っているといえますが、八王子水再生センターの場合、特に力を入れているようです。
例えば、センターの周りを緑地化し、周辺地域と調和することに重点をおいていたり、徹底した防臭対策対策を行うことによって、近隣へ迷惑が掛らないよう、細心の注意が払われたりしています。

また、地下のトンネルで、多摩川上流水再生センターとつながっており、運営の効率化だけではなく、緊急時のサポート体勢も整っている施設として有名です。
ちなみに、余談ではありますが、多摩川上流水再生センターには小さな水族館が設けられており、実際にセンターで処理をした水で、数種類の生き物が育てられています。

以上のように、多摩地区の水再生センターは、地域間で強力し合いながら、安心して利用することが出来る水を、提供し続けています。
見学するためには、各センターに問い合わせる必要がありますので、興味がある場合は、連絡をしてみると良いでしょう。

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